個展「見知らぬ森 2」始まりました

 20230718

高原ロッジでの個展「見知らぬ森」2が始まりました。
今月31日まで。油彩を中心に新作をたくさん出してます。

このごろは標高1000m越えてる我が家でも暑い日が続きますが、それよりさらに500mくらい?高いここはさすがに違いました。外と行き来して搬入作業をやってた昼頃でも「心地よい汗」くらいで、ちっとも苦痛を感じません。
よかったら避暑がてらのぞきに来てください。

八ヶ岳高原ロッジ(TEL 0267-98-2131)にて
2023年7月18日〜31日(最終日は11:00まで)
会期中無休
長野県南佐久郡南牧村八ヶ岳高原海の口





個展「見知らぬ森」2

 20230715

わからないことを「わからない」ときちんと言えることは少なくとも科学の世界の住人であることの最低条件のひとつです。政府やIAEAはその点どうでしょうか。
メルトダウンした燃料に直接触れた水を海に流した前例はないはずですから、トリチウム以外の核種については、どれをどれだけ海に流したらどういう影響が出るかなんて、一定の仮定のもとでの机上の計算しかできないでしょう。それが複雑な太平洋やそこに住む生きものたちの実際の挙動をどれだけ考慮できるのか。実際に流してみなければわかりようがないことはたくさんあるはずです。ですから、少なくともIAEAよりは信用できそうなWHOはそこを評価する基準を持たずにいます(トリチウム以外)。
放出賛成派は「科学に基づいて」といいますし科学に基づくべきなのはそのとおりですが、実際は彼らの多くはただ「IAEAに基づいて」るだけ、そしてIAEAはただ「あのうそつきで有名な東電の出してきたデータに基づいて」るだけ、そして当のIAEAは「わしゃー責任はとらんよ」とはっきり言っています。

習近平は人類に害悪しかもたらさないろくでもない人間だと思いますが、それでも今回の放出に関して賛成派と反対派の両方をざっと比べてみると、中国側の理屈のほうに、賛成派の理屈よりもより大きな理があるようにみえます。

学問的な専門分野について、素人が的外れなことを言うのはよくあることです。少し前にも、ウイルスと細菌の区別もつかない人が「コロナの正体を教えてやる」とありがたい説教をくださることもあったし、中央値と平均値の区別もつかない人が経済を論じていてびっくりすることもあります。
なので、ぼくも原子力の分野でそのような妄言を吐いているのかもしれませんが、それでも、少なくとも今回の「処理水=汚染水」の放出にははっきり反対します。その理由は、放出派の人たちの言動が信用ならないからです。

専門外のことについて、それでもなんらかの態度を決めなければならない場面はいくらでもあります。そのとき、正しい結論を求めるために大学に入り直して一から勉強するのも素敵ですが、それは一回の人生で何度もできることではない。ですから、そいういうときには「誰を信用するか」を何らかの基準に基づいて決めるしかありません。
この基準には、わからないことを「わからない」と言えること、間違っているとわかったら訂正できること、反対意見に対しては(揶揄嘲笑ではなく)情理を尽くして説得なり反論なりできること、などは少なくとも含まれていなければいけません。
「漁業関係者の理解なしにいかなる処分もしない」という約束を平気で破る人間は論外です。方針を変えるというなら「漁業関係者が理解しようがしまいがIAEAの報告に基づいて処分するという方針に変更します」と堂々と言い、その必要性について情理を尽くして我々を説得しようとしてみせなければいけません。
それをしようとせずただ質問をはぐらかして数の力で押し切ろうとするだけの人に「私を信用してください」と言われても、それはちょっと無理な相談です。

個展のご案内です。
なるべく新作を多く出せるようにがんばってます。
吉野剛広個展「見知らぬ森」2
八ヶ岳高原ロッジ(TEL 0267-98-2131)にて
2023年7月18日〜31日(最終日は11:00まで)
会期中無休
長野県南佐久郡南牧村八ヶ岳高原海ノ口


 


すごろく

 20230707

今日から、原村の八ヶ岳自然文化園でクラフト市です。
今回のフライヤーはすごろくにしてみましたよー
ぼくは18日からの個展の準備であわあわしていて行けませんが、ご都合つく方はぜひ。


 

投函箱

 20230701

イベントのチラシいろいろ制作したり、作品集制作のご依頼を受けたり、自分の作品を描いたりして過ごしています。
きのうは次の個展に向けて、投函箱を作りました。
いままで個展では芳名帳や感想ノートを開いて置いていましたが、最近は個人情報をさらすのがNGという会場もあるので、今度からこれに投函していただこうと思っています。
次回からの展覧会のDM送付をご希望される方は住所を書いて放り込んでください。
その他、感想や伝言などなんでもどうぞ。

問題は、ふたが開くように作ってないので、中身をどうやって取り出すのか。


 

静かな雨

 20230610

日本語はほんとうに美しいものだと初めて身に沁みて感じたのは、寺田寅彦を読んだ20代のことでした。
中でも「声を出さずに読みたい日本語」第一位はこのくだりです。
↓
「梅雨期が来ると一雨ごとに緑の毛氈が濃密になるのが、不注意なものの目にもきわ立って見える。静かな雨が音もなく芝生に落ちて吸い込まれているのを見ていると、ほんとうに天界の甘露を含んだ一滴一滴を、数限りもない若芽が、その葉脈の一つ一つを歓喜に波打たせながら、息もつかずに飲み干しているような気がする。」
(寺田寅彦「芝生」より)

以来、今に至るまで、寺田寅彦随筆集全5巻を何回繰り返し読んだかわかりません。
静かな雨の日にひとりで読む寺田寅彦はなにものにも替えられない贅沢です。

画像は「静かな雨」2023年 キャンバスに油彩



G7

 20230522

「プーチンのあの馬鹿な侵略行為がなければ、今回のG7は何がメインテーマになっていただろうか。
食料?
貧困?
気候変動?
もしかしたら「どうやって習近平をやっつけるか」くらいなことでしょうかね。
今回のG7について、
対米従属の鉄砲玉主義陣営は「すばらしい成果だ」と大喝采の一方で、平和主義者は「広島の思いを踏みにじった」と大ブーイング。
そりゃーそうでしょう。「核軍縮はやりたいけどあのひとやこのひとのせいでできないのよ、お利口さんならわかるよね」というだけのメッセージが、わざわざ被爆地を発信地に選んだ「広島ビジョン」だっていうんですから。
せめて口先だけでも、「力には力をという出口なきジレンマを解決できず、核廃絶を実現できずにいる我々自身が恥ずかしく、原爆の犠牲者の御霊に申しわけなく思います」くらいの語彙の持ち合わせがないものでしょうか。
日本がロシアと敵対するぞという決意は以前から示されていたわけですから、今回ゼレンスキーが招かれてプーチンが招かれなかった不均衡について今さらなんの感慨もありません。ただ、アメリカとその一味が、仲裁なり説得なりする料簡をはなから持たぬまま、プーチンが「参りました」と言うまでやっつけ続けるだけの、アメリカのアニメヒーローみたいな態度で本当にいいのでしょうか。
プーチンが「参りました」という前に核のボタンに手をかける可能性については、「そんな、自分まで破滅するような愚かなことはしないよね」ということにして澄ましている。ちょうど「全電源崩壊は起こりえない」といって大惨事を招いたどこかの元首相みたい。
まあ、逆上させないようにちょっとずつやっつけていけばだいじょぶよ、ということのようですが、心もとないことこの上ない。
そして、そんな騒動の陰で食料危機の足音が近づいています。問題の構造上、戦争が終われば解決するような簡単なものではなさそうです。それに対して我が国政府はもう「弱い人には死んでもらいます」という方策しか打ち出さないだろうことは、「いま」まさに酪農家をどんどん廃業させて知らん顔しているのをみていたらいやでもわかります。
飢えた国民に知らん顔の政府が、倍増した防衛費を、国民を守るために使いこなせるわけがないのは当たり前だと思うのですが、鉄砲玉主義のみなさんはどうお考えなのでしょうか。
と訝っているおなが」
2023年 紙にアクリル絵具


 

個展はじまりました

 20230512

今年最初の個展が、陶仙房さんで始まりました。
立体はいつもの顔ぶれからの選抜メンバーですが、絵画は冬の間描きためた新作と、八ヶ岳初お目見えを中心に展示してます。
旬の山菜の入ったランチもとてもおすすめですよー。

吉野剛広作品展「明日の森」
2023年5月11日(木)〜29日(月)火・水曜定休
10:00〜17:00(初日は13:00〜)
長野県茅野市湖東須栗平3208 陶仙房にて


 



地球をもう一個

 20230510

画像は
「ちょっと、そこの人類ちゃん、地球を破滅させる前に、地球をもう一個作れるAI 搭載ロボットを完成させることができるんでしょうね?
それができなかったらあんたの個展会場のそこらじゅうにうんちするよ!

と、責め立ててくるすずめたち」
2023年 紙にアクリルガッシュ

AIがやがて自分自身を改良・再設計しながらひとり歩きするようになるのは間違いないことのようで、そうなるとつまり生命進化と同じ原理で転がっていくということであり、行き着くところは弱肉強食・適者生存。

はて、この場合の「適者」は、単に「より生存に適した」AIであって、「人類に優しい」かどうかは関係がないですね。
なので、人肉をエネルギー源にするAIだって現れない保証はない。
けれど、もうパンドラの箱は開いてしまったし、賽は投げられてしまいました。

明日から個展です。
すずめさん、うんちしに行くなら個展会場じゃなくて、国会で質問に答えない議員のおでこの上とかにしてください。
 


 

からすのなかま

 20230502

画像は「こんな色をしてますが、からすの仲間ですよー」
2023年 紙にアクリルガッシュ

今年は個展が3つ入っています。
5月に茅野市陶仙房、7月に八ヶ岳高原ロッジ、11月に名古屋のギャラリー紗季。
その他に自分のところで自主個展をやれるかどうか、やるなら9月かなあと悩み中です。



説得…

 20230426

画像は
「投票率の低さに驚かなくなった自分に驚いたのがもうはるか昔のような気がしている自分に驚いている4羽の鳥」
2023年 キャンバスに油彩

「自由への渇望」を持たぬ者に「自由」を使いこなすことはできません。
「自由」を外から与えることはできても、「自由への渇望」は与えることができません。それは、来たるべき次の焼け野原の上に自ずから芽吹くほかない。
願わくば、次の焼け野原が早めに、小さく済みますように。

そうしている間にも日本の政治は機能しなくなって取り返しのつかないところまで来てしまい、蛸が自分のどの脚を食べるかみたいな議論しかできない国になってしまいました。

なので、投票しない人に腹を立てている人の気持ちはよくわかります。でも、投票しない人を非難してやっつければその人が投票に行くというものではないので、ここはそういう人に届く言葉を見つけて、情理を尽くして説得するしかありません。

このままでは、スーパーにお惣菜やパンが隙間なく並ぶのが当たり前でなくなるのももうすぐです。そうなってから慌てても、もう選挙がどうのなんて言ってられないですよー、米騒動や一揆しかなくなりますよー。
これだと説得ではなくて脅迫ですかね。
と、4羽の鳥たちも言葉を探しあぐねております。