もうすぐ衆院選

 20121027

もうすぐ衆院選ですが、マスコミは相変わらず伝書鳩か九官鳥みたいに「誰それがこう言ってます」、そして競馬新聞みたいに「誰々がリード」「どこそこが何議席をうかがう」とかの予想ばかり。
アメリカの大統領選のときはトランプのやってきたことをあんなに熱心に検証して紹介してくれた我が国のメディアでしたが、自国のこととなるとなぜか政権がいままでやってきたことの総括や検証を意地でもやりたくないようです。権力者らがついた嘘、破った約束、達成できなかった目標、答えなかった質問、犯した不正、隠蔽した情報などなど、いくらでも報道することはあるでしょうに。あ、もちろん、政権がしてくれた善行も紹介してくれていいのですよ、もしあれば、ですが。
アベスガ政権の最大の功績(?)は、政治がなんのためにあるのかわからなくしたことだと思います。市民の幸せのためにあるのか、忠犬に甘い汁を分配するためにあるのか、もうぼくにはわかりません。まるで、権力を勝ち取った勝者がそのご褒美に好き勝手なことをする権利のことを「政治」と呼んでいるかのようです。
アメリカはトランプの狂気の4年間を抜け出して多少は正気に戻りつつあるようですが、日本は「悪夢の自公政権」がもう9年も続いています。強者が弱者をむしる自由だけを「自由」と呼ぶ、弱肉強食の世界がはやく終わってほしい、と祈りながら、きのう、期日前投票をしました。

 


「三日月の森」2021 キャンバスに油彩