ぷんすかメディア

 20230325

「外界を知らぬ籠の鳥は、入り口が開けられて外へ出てもそのあとどうしたらよいかわからない。
ここへきて不意に自由を保証されたメディアも同様で、報道の自由を持て余してまごまごして、開いた扉から外をおそるおそる覗きこむばかり。そして、この自分のへっぴり腰を自分で報道しかねている情けない姿は世界の笑いものです。

問題は官邸の圧力でもなく、ましてや高市の幼稚な言動でもない。そんなものは、たまたま馬鹿が権力を握った時があったね、というだけのこと。圧力なんて、メディアがその気になれば団結して跳ね返すことができたはずの、なんでもないこと。それよりなにより絶望的なのは、当のメディア自身が報道の自由を渇望していないということ。自由への渇望は外からの説教や叱咤で湧いてくるものではない。今となっては「次の焼け野原」を経て自ずから芽生えるほかない。

「矜持」という語彙に至っては、彼らの辞書の中の解説には「なにそれおいしいの?」としか書かれていない。

「からすは白い」説と「からすは黒い」説とを両論併記して、「両方を紹介したのですからわたしは悪くありません」と、これが公正な報道でございますみたいな顔をされてはたまらない。
公正な報道というのは、外へ出て実物のカラスの写真を撮って、カラスの本当の色を明らかにしてみせることではありませんか?

と、ぷんすか文句を言っている散歩獣」

2023年 キャンバスに油彩