ポストカードブック出版

 20210529

草枕社という出版社から、ぼくの作品を載せたポストカードブックが出版されることになりました。6月15発行。
本のかたちですが1枚ずつ切り離して絵はがきとしても使えるものです。タイトルは「FOREST ZOO 森のいきものたち」。
草枕社は富士見町の小さな出版社です。商売最優先ではなく、芸術家が作品を作るように本をつくります。今回も、本当にいいと思える本をつくるために作品選定から印刷まで時間をかけてじっくりと考えてくださいました。ありがとう!
以下は出版に寄せてぼくが書いた紹介文です。

「深い深い森を歩いて考えた。 もし人間が、自然の造形に負けない美を創造できるとしたら、それは技術や計算を凝らすことによってではなく、その計算の網の目から漏れ出た「何か」によって、なのだろう。本当の美は、人間の計算の少し外側にある。修練によって計算がそれに追いついたと思ったら、逃げ水のようにそのまた少し向こうで手を振っている。とかく芸術はままならぬ。」
この文は、2007年にぼくが八ヶ岳に移住して間もなくのころに書いたものです。以来、かつてこの地に栄えた縄文文化にあこがれを抱きながら、一貫して森をテーマに制作してきました。森は、微生物のような小さなものから、光や風のような大きなものまでの森羅万象が複雑に関係しあって成り立っている巨大な構造体です。人間の浅はかな知恵では、この「森」という営みのすべてを知り尽くすことはできません。けれども、森の途方もない複雑さの中に分けいってその声に耳を傾けることは、自分は何者か、生きるとは何かといった問いに対して大きな示唆を与えてくれます。
本書では、このように森から着想を得て制作してきた作品の中から、親しみやすいちょっとユーモラスな生きもののイラストや彫刻作品をセレクトしました。

引用ここまで。
詳細やご購入は草枕社のウェブサイト

http://www.kusamakurasha.com/
またはぼくに直接お申し込みください。ぼくの個展会場などにも置きまーす。

 

「みちくさ市」開催中

 20200521

ギャラリー麓人舎のプレオープン企画「みちくさ市」開催中です。
もともと、整理して出てきたたくさんの物品を処分したいという親類や知人のために開いているガレージセールです。儲けることよりも「なくなってくれること」が第一なので、無料とか10円とか、破格の値段のものもたくさんあります。まだまだいいもの残っていますのでぜひ足をお運びください。
「大泉にリサイクルショップができたんだって〜」といううわさも流れているようですが、今後はリサイクルショップではなく作品展やイベントなどの貸しスペースとして、また自分自身の本業であるアートの個展会場としてこの空間を活用していく予定です。これからもどうぞよろしくお願いいたします。