参政党

 20250703

自民・公明を全力で叩き潰さなければならないときに、参政党のような「自民のほうがまし」みたいにみえる極右が台頭してくるとは、ほんとに困ったことです。

参政党の核心は「大日本帝國への回帰」です。
この党のように、「いいことも言ってるが思想の根本が間違っている」、というのは、教育勅語やナチスなど、過去に例がたくさんあります。だからこういうのに引っかからないためにも歴史を学ばなければならないと思います。過去のファシズムは、こういうのに飛びつくナイーブな人たちを養分として肥大していきました。ヨーロッパやアメリカでもいま同じような極右の台頭が起きています。あの悲惨な世界大戦の教訓も、賞味期限がたったの80年なのだとしたら恐ろしいことです。

偏見かもしれませんが、荒唐無稽なものに飛びつくのはふだん読書などの習慣がない人のように見受けられます。ネットは読書の代わりには絶対になりません。
先人たちが正しい知見を選んで積み上げるときの苦労、どこで間違えて、どうやって修正してきたか、その悪戦苦闘を読書で追体験するという経験があれば、浮いている氷山が水面下でどれだけの大きな塊に支えられているかがわかってきます。参政党がちぎっては放り投げる発泡スチロール片が本物の氷山とどれだけ違っているか、「肌感覚」でわかるようになるはず、だとぼくは思ってます。
日本の政府やトランプが、教育予算をどんどん減らして大学を締め付けようとしているのは、こういうことをわかっているからでしょう。

あっ、陶仙房須栗平で個展開催中です!
みにきてね。ネタニヤフも待ってるよ。

たぬきより。

7月14日まで 火曜日お休み
10:00〜18:00
最終日は15:00 終了
カフェ陶仙房須栗平
茅野市湖東須栗平3208


 

個展のご案内

 20250627

個展のご案内です

7月2日〜14日 火曜日お休み
10:00〜18:00
初日は13:00 open
最終日は15:00 終了

カフェ陶仙房須栗平
茅野市湖東須栗平3208

八ヶ岳クラフト市と重なるように企画してくださったので、ぜひクラフト市を楽しんだあと、足をのばしてみてください。
クラフト市フライヤーの原画も展示します。が、ガザのジェノサイドが一向に止まらないせいで、ちょっと絵が変わってしまいました。自分史上最大の問題作というか問題行動?かも。(といっても、たかが絵ですから、かわいいものです。)
どんなふうに変わったのか、フライヤーと原画と、見比べてみてください。

八ヶ岳クラフト市は7月4日から6日です。原村の自然文化園にて。


 


 


 

G7

 20250618

「G7はこの期に及んで「イスラエルを支持」ですか。
もう、さっさと解散してほしいです。
どこが「主要先進」7カ国なのかわからないし、「G7」は「Genocide 7」の略にしかみえないし、毎日毎日国際法を犯しながらどの口で「法と秩序」を説くのかわからない。世界の鼻つまみ者の集まりでしかありません。

「核兵器を完成させる恐れがあるから攻撃する」のが「自衛」なら、ましてやすでに核兵器を持っている国を攻撃するのはなおさら「自衛」だということになりますね。

どんな戦争も全部「自衛だ」と言い張るこんなチンピラ連中にくっついて「集団的自衛権」を振り回すどこかの国なんて、彼らの鉄砲玉としていいように使われるだけでしょう?

と人類を訝るたぬきが自衛する秘密の博物館」2025年
 


 

改装中

 20250607

元フィリピンパブだった我が家の改装工事をしています。
壁をアーチ型にぶち抜いて、その奥のカウンターを使えるように四苦八苦。
妻が店主となるカフェギャラリーがそのうちオープンする予定です。

本業の絵描きと並行してなので、改装作業もゆっくりです。
完成目標は今年の秋。展覧会のスケジュールはすでに入ってるので、間に合わなかったら途中のままでオープンしちゃうです。

通りすがりにでも冷やかしにのぞいてみてください。


 

良心

 20250519

「ジェノサイドをやめろ」と言う学生を許している大学は資金を止められる、というすごい国になったアメリカ。これが自称「自由と民主主義の国」というんだから、安倍晋三もびっくりです。
それでもNYUの卒業式では、ある学生が、学位を剥奪されるリスクを承知で、ジェノサイドを批判するスピーチをして会場からの拍手が鳴り止まない、ということがありました。彼の言葉の選び方や表情を見ていると、聡明さと強さと良心とを併せ持った尊敬すべき人格がよく伝わってきます。
「良心」は人間に生得的に備わったもので、若い人ほど、生物としての人類の本来の姿に近い、つまり良心を失わずに保てている人が多いように感じます。
「良心」の、動物行動学的な起源についてはいつかどこかで書きたいと思っています。
その前に、ネタニヤフをさっさと逮捕してください、世界さん。
ICCやICJの、あの判決はなんだったの?


 

パノラマ市場

 20250504

パノラマ市場の20周年記念の看板を描きましたーーー
外壁に掛けるんですが、GW期間中は店内に展示(!)してくださるそうです。
間近で見て、いっぱいあらさがししてください。いや、しないでください。


 

 20250308

トーテムポールのてっぺんにつける翼を作りましたが、ちょっと小さいなーと思ったので新たに作り直し。
最初の翼が余ったので、これに合わせてへんてこな鳥をつくりたくなったけれど、引き受けてまだ手つかずの仕事があと3つあるのでちょっと先になりそうです。


 

トーテムポール制作中

 20250303

きれいな丸い石を見つけたので
自分の魂と置き換えてみた
魂は草の上に置いてきた
自分がこの森を離れる頃には
魂は血と肉を得て鳥になるだろう

トーテムポールを作りながら変な詩をひねり出すのは楽しいです。
不思議と、絵を描きながらだとそれはできません。


 

刃物研ぎ

 20250207

ここ3週間ほど、刃物研ぎばかりやっています。
木彫や大工仕事で使う鑿(のみ)とかナイフとか、その場しのぎのいい加減な研ぎ方を繰り返すうちに狂いが蓄積していき、やがてにっちもさっちもいかなくなるという、アベノミクス日銀みたいなことになってきたので、いったん腰を据えて根本的に直そうと思い立った次第です。
刃物と一緒に指まで研いでしまって、ひりひりします。
狂わすのは一瞬でできるけれど、それを修復するのはずいぶん時間のかかることです。
刃物は数日だけどアベノミクスからの回復は何十年かかることやら。


 

教養

 20250116

ここ4、5年で痛感するのは、
実利と無関係に見える「教養」にも、
うさんくさい情報をうさんくさいと感じる「嗅覚」が発達したり、
不確実な情報を「真偽未決」としてぶら下げたまま歩く「体力」を得られる、
という効用があることです。
もちろんそんなのは二次的な副産物であって、教養の本当の役割は
《「未知への憧憬」や「知る喜び」が人間を人間たらしめる》
というところにあるのは言うに及ばす。ですが。

そこでですね、聞いてください、
こないだNHKで高校生向けの「現代の国語」という番組を見てみたら、テーマが「面接の極意」、就職活動のプロによる模擬面接に挑戦!だって。この世の終わりを垣間見た気がしました。国語の時間まで企業戦士養成所の下請けになっちゃったのですね。
人間の形をしたなんかへんな生きものが政治を牛耳るようになったから、人間を人間たらしめる教養も不要になったということのようです。
手遅れになる前に、教育をはやく立て直さないと。

画像は「ひみつの村」(部分)
2024年、板に油彩