20240207

「安倍晋三やプーチンやバイデンに対して感じるのは「邪悪さ」ですが、ネタニヤフに感じるのは「狂気」。
その「狂気」に西側は思い切りしっぽを振っている。
西側世界が10月7日に突然狂ったとは考えにくい。前から狂っていたのに気づいてなかっただけなのでしょう。おのれの不明を恥じるばかり。

ねえ人類ちゃん、欧米が「人道」だの「正義」だのって言ってたのがまったくの大嘘だったことがわかってしまったいま、結局「良心」に基づいて動いてる国ってあるの、ないの?
と、問いかける狼」
2024年 紙にアクリルガッシュ



生きてやる

 20240119

猫さんオーダー第2弾の、これは習作なので写実的に描いた小品です。18歳で、おめめが見えないのですが、目の力がほんとに強くて、威厳に満ちた「はち」さん。お会いしたときに、なんだか生きるということの尊厳を強く感じました。

そのあとこの習作を描きながら、急にわかったことがあります。それは、ぼくが今までずーっと、絵によって表現しようとしてたものは
<生きようとする意志>
だったのだということ。
「生きてる」というのは結果であって、それを描きたいのではなくて、その元の、「生きてやるぜ」を描きたかったのでした。
これまで何年も、「動物や森からインスピレーションをもらって絵を描いています」と言いつつ、どんなインスピレーションをもらって何を伝えようとしてきたのか、心の中にはあれど言い当てられずもどかしく思っていました。なので、「まあ、できあがった絵を見て感じてください、いろんな生きものとか気配とか、いろいろ探して楽しんでくださいね」とかなんとか、適当なことを言ってごまかしてました。
それが、急に、このはちさんから、なんでもないことのように答えを教わって、自分でもびっくりしています。

人間社会を見ていると、汚職やら戦争やらで、この世の中は「生きるに値しない世界」なんだということを突きつけられているようでしょんぼりしてしまいます。けれど、ひとたび自然界に目を向けると「なんとしても生きてやる」という強い力がみなぎっていて、愚痴なんか言っている暇があったら生きろ、この世は生きるに値するんだ、と励まされるように感じるのでした。
そうかー、インスピレーションとはこのことだったのねー。やっと言語化できて、自分で納得できました。

大事なことに気づかせてくれて、はちさんありがとうありがとう。

ちなみに本名は「はちみつ」さん。
由来は、はちみつみたいなきれいな色から。


 

ねこ

 20240112

今年はろくでもないことを全力でやりたいです。
ろくでもあることはのんびりやる。

被災地のみなさんが早く落ち着きますように。

オーダーがあったので、珍しく猫を描いています。


 

ブリキふくろう

 20231223

人類史の中でも最も恥ずべき1ページだと思う。
ジェノサイドが起きてしまったことが、ではない。
それを世界中が傍観していることがです。
二度の世界大戦であれだけの惨禍を経験しながら、その教訓を生かせずにいるということがです。
ジェノサイドそれ自体は、一人の狂人が何かの加減で権力を握ったら起きてしまう可能性がある、ということまではわかる。
ですが、それを「全世界が目の当たりにしながら黙認する」こととなると、これは世界全体が「そういうふうにできている」のでなければ起こり得ないことで、深刻さの次元が違います。
人類はもう、ジェノサイド哺乳類として哺乳類史に、ジェノサイド脊椎動物として脊椎動物史に、それぞれ刻まれるのがふさわしいと思います。
とぷんすかぷんすかしながらブリキのふくろうを作っています。あと顔をなんとかしたいけれどどうしようかなと悩み中。


 

ジェノサイド

 20231214

「てっきり二度の世界大戦の教訓で人類は賢くなったと思っていた。
本気で止めさせようと思えば止められるジェノサイドを、どの国もどの国もよってたかって見て見ぬふりをするような世界だったとは知らなかった。
いままでそれと知らずに生きてきたということが本気で恐ろしい。
(今から思えば、ちゃんと現代世界をみていればその前例や兆候はいくらでもあった。おのれの不明を恥じるばかり。)
え、見て見ぬふりなんかしてないよ、国連で声を上げたもんねー、だって?
「安保理決議がぽしゃっちまったのは拒否権行使したアメリカさんのせいなんで、あっしらはそのあと国連決議には賛成したのでねえ」で澄ましてしまって、アメリカに抗議のひとつもしないなら同罪です。
もし本気だというのなら、今度は「イスラエルに膨大な武器供与をしながら8日の決議で拒否権発動という暴挙に及んだアメリカを非難する声明」案くらい出してみたらどうですか?
もちろん、これからは、アメリカがいくら「人道」だ「正義」だと抜かしたところで誰も相手にしなくなるでしょう。けれど、いまや胸を張ってお天道様の下を歩く資格のある国がどれだけあるのでしょう。
こんな世界は、「人間が生きるに値する世界」とはとても思えません。あんたがた、なんのために人間をやってるのかわからないねー。
とあきれる、おおこのはずく 3」

2023年 紙にアクリルガッシュ


 

森のNOWHERE展

 20231202

「深い深い森を歩いて考えた。
もし、人間が自然界の造形に劣らぬ美を創造できるとしたら、それは技術や計算を凝らすことによってではなく、その計算の網の目からやむにやまれず漏れ出できてしまった「何か」によって、なのだろう。

本当の美は、人間の計算の少し外側にある。修練によって計算がそれに追いついたと思ったら、逃げ水のようにそのまた少し向こうで手を振っている。とかく芸術はままならぬ。」

八ヶ岳に移住した16年前からずっと、森やそこに住む動物をテーマに制作してきました。
そういうようなことで、「森のNOWHERE展」というグループ展の仲間に入れていただき、尊敬する3人のアーティストの方々とご一緒できる機会を得られて、よろこんでいるところです。

きのうから始まっていますので、お近くの方はぜひお立ち寄りください。


 


こげら

 20231110

「Where is your humanity?
と訴えたオマル下院議員の迫真のスピーチを思い出さない日はありません。
一方、ハマスを「human animal」と呼んだガラントの顔も頭から離れない。

冷笑おじさんの「正義の反対は別の正義」とかいう珍説のおかげで、日本語の「正義」という語彙はすっかり泥にまみれてしまいましたが、
正義はハマスかネタニヤフか?と問うから変なことになるので、
今、ほんとの正義は「ジェノサイドを許さない」だし、その反対の「ジェノサイドを許す」が「別の正義」なわけがないです。

「ジェノサイドをやめろ」というシンプルな正義を訴えようとしない人に、「二千年来の複雑な経緯があってどっちも正義じゃないのだから外野が口を出すな」と大所高所からお説教をする資格はありませんよ、冷笑おじさん。

Humanity(人間性)という概念は、日本でまだ息をしているでしょうか。いまの世相をみていると、いずれこの言葉も「正義」と同じように意味を剥ぎ取られ無力化していくような気がしてなりません。

ところで、ぼくの首にベアリングが入ってくるくる回るようになったよ。
名古屋の個展会場で明日(12日)デビューします〜」

こげらより。


 

個展始まります

 20231102

名古屋のギャラリー紗季さんでの個展が明日からです。
動物たちも初めての名古屋出張に張り切っています。
オーナーさんが親切にしてくださって、楽しいにぎやかな展示になりました〜

日程など詳細はDMの画像参照。





個展です

 20231026


アーティストは炭鉱のカナリヤだと以前にいいました。
だから、世界や日本がこんな大変なことになってるからには、自分が真っ先に倒れるざまを見せるのでなければ職務怠慢なようですが、なぜかまだしぶとく絵描きをやっております。
倒れる前に一矢報いようとじたばたしてるさまをご覧いただける個展のご案内です。
名古屋のギャラリー紗季さんで、来月3日から。
お近くの方、なにかのついでのある方、ぜひー。

そんなこんなで、ニュースに心を痛めては毎日おろおろしています。
長年パレスチナを奪搾暴圧してきたイスラエルの所業を鑑みれば、テロを生んだのはハマスではない。憎しみである。だから、新しい憎しみの発生するかたちでいくらハマスを撲滅しても、第2第3のハマスが出てくるだけ。消すべきはハマスではなくて憎しみ。
なんていうと、右翼は笑うでしょう。中国が香港を、ミャンマー軍が自国の市民を、憎しみを残したまま、力で黙らせることに成功したじゃないか、もう国際社会もなにも言わなくなったよ、と。
右翼さんにしてみれば、そうやって強いものが生き残る世界で自分も強くなれば満足でしょう。が、アーティストにとっては、世界で自分が生存可能である、というだけでは足りません。「生きるに値する、よき世界」にいられなければ仕事も呼吸もできません。
いくら自分がたまたま強者たり得たとしても、弱者を害虫のように踏みつける強者が支配するならば、それが「よき世界」であるわけがありません。より強い者がいつか現れて、自分が害虫として撲滅されるだけなのですから。
かといって彼らに言葉は届かない。彼らに通用するのは「力」だけ。
「力ではなく道理の通用する、言葉の届く、よき世界」を、核戦争が起きる前にどうにかして発明しなければ、われわれ、強者も弱者もみんな仲よく自己撲滅ということになりますが、右翼のみなさんはそれでいいのでしょうかね。



媚び

 20231020

「米はどうしてここまでイスラエルに媚びなければならないのか。心底あきれて言葉がありません。
日本でいえば自民党にとっての統一教会とか日本会議とか米国がそんな感じですが、日本よりもたちが悪いのは、米ではその「媚び」加減が民主党も共和党も同じなこと。
オバマ元大統領のツイッターを見てみたが、へっぴり腰の本当に情けないものでした。今回の戦争については触れたくないがまったく言及しないのもおかしいから当たり障りのないことを一度だけ言っておこうという卑屈さがみえみえです。ノーベル平和賞なんか剥奪するくらいでちょうどいいのではないでしょうか。
ロシアの虐殺行為や中国の国際法違反やハマスのテロを非難する理由がほんとうに「人道」だとか「普遍的価値」だとかのためだというのなら、イスラエルのジェノサイドにもそれを言ってごらんなさいよ。
と訴えるあなぐま」
2023年 紙にアクリルガッシュ