あたらしい念仏

 20220629

「野党よりまし野党よりまし」と新種の念仏を唱えてさえいれば西方極楽浄土へ連れていってもらえるもののように信じているひとがいまだにいるのは驚くべきことです。
諸国と比べたあらゆる指標が、安倍政権以来の大愚策による、日本の急激な没落を物語っています。唯一ましなのが失業率の低さですが、これは少子化のせいであって、現政権のご利益ではありませんから。
物価の上昇が諸国と比べて緩やかなのは、消費の冷え込みが限界に達していて、価格転嫁するに忍びなく企業が泣く泣くコストをかぶってくれているからだけであって、現政権が何かしてくれたからではありませんから。
「消費税は社会保障の重要な財源」という、国会中継を聞いていたら誰でもわかる嘘を、「嘘だよ」と指摘もぜずそのまま垂れ流す公共放送のある国でまともな判断ができるわけがありませんから。
自分が生きているあいだに大政翼賛会の再来を目の当たりにするとは、8年前には想像もしていませんでした。
投票率とその国民の主観的幸福度とは強い相関があるそうです。
日本の投票率139位、幸福度は先進国最低レベル、そして報道の自由度71位。
「訴えの中身」で選択して、「残した結果」で評価する、という当たり前のことができる社会になりますように。
画像は 「標」 キャンバスに油彩 2022年