計算の外側

 20250913

ぼくの場合、絵は、どこかで計算外のことが起きなければ完成しないものです。
しかし、計算外のことを起こそうとして何らかの狼藉に及んだとして、その結果どんな意外なことが起きたとしても、それは「計算外のことを起こそうとして」予定どおり計算外のことが起きた、というだけのことであって、絵の神さまの目からはそれは計算内のことと判定されます。「メタ計算」とでもいうのかどうかわかりませんが。
本当に計算外のことが起きるためには、「計算どおりにしようとがんばったのに計算外のことが起きちゃう」ことが必要なんです。
これが起きちゃってくれるために人智は何の役にも立ちません。せっせと手を動かすことしかできることはありません。絵の神さまはは脳みそにではなく手に宿るということです。

画像は「どんぐり森」2025年
少しは絵の神さまが助けてくれて、完成にこぎつけました。