20220926
彼が死んだとて、ましてや「国葬」したとて、彼が傾けた国がもとに戻るわけではない。
彼とつるんで異次元の「首の回らなさ」をもたらした日銀黒田は、「粘り強く金融緩和を続けます」なんてまるで何かを選択した結果のように言わないで、「もう打つ手がありません、ごめんなさい」と正直にあやまってほしい。
「野党よりまし」教のみなさんも、胸に手を当ててよくよく考えてほしい。
アベノミクスが始まった当初から、ずーっと、野党は今の惨状を正確に予言していましたよ。たぶん与党のみなさんもそこは同様にわかってたはずです。わかってはいたけれど、とにかく、今日明日だけ株価が上がったように、景気がいいようにみえればいい、「アベノミクスで年収150万円アップ」なんて誰でもわかる嘘をついてでも、統計を改ざんしてでも、将来の富を食いつぶしてでも、今の支持率を維持したい、それだけで突っ走ってきた結果が、いまなんです。ここまできてしまっては、すぐに立て直すことはできません。これから、行き着くところまで行き着いて、焼け野原になって初めて再スタートラインに立てるのでしょう。
積み上げるのに70余年かかった富も、食いつぶすのは一瞬なのだなあ、としみじみ。感慨にふけっている場合ではないのですが、責任世代のひとりとして、若い世代にかける言葉がみつかりません。。。
画像は「淵」キャンバスに油彩 2022