ふくろう

20200326
お米が買えないなら和牛を食べたらいいじゃない。」で、お肉券。
こんな寝言は公共料金を牛肉で支払えるようにしてから言っていただきたいものです。

まともな先進国が続々と未曾有の対策を打ち出している中、どこかの国の異次元ぶりには驚愕します。このような国難でさえ、族議員の利益誘導に利用されようとしています。

演奏会や展覧会で食べているフリーランスは、日本ではいまのところ
A : イベントを強行して不謹慎と罵倒を浴びる
B : 経済的に死ぬ
の二択しかありません。先進国と違ってまともな休業補償がないですから。
もう、我が家も駐車場に芋でも植えないと立ちゆかなくなりそうです。

ここ20年、「生産性」や「効率」の名のもとにゆとりや不要不急を削るのがまるでいいことのようにもてはやされてきましたが、それはそうしなければ回らないほどに社会が貧しくなった、ということでしかありません。そして、今回のような問題に対処する余裕がどんどんなくなっていく。大学の研究費や地域の保健所の数を削りに削り、非正規職員を増やし、そして先進国からあっという間に脱落しました。どっちが原因でどっちが結果か、にわとりが先か卵が先か、すぐにはわかりませんが。

「ふくろう6」 アクリルとインク。2020年。