こおろぎの唄

20160903
毎日違う服を着る暮らしより、自分の服を自分で繕って着る暮らしの方が、豊かだと思う。
大企業の最先端のゲームより、自分で不器用に作った竹馬の方が、たのしいと思う。
お父さんが会社へ出かけてお金をもらってくる家より、子どもが親の仕事を手伝う家の方が、しあわせだと思う。
お金がいっぱいある村より、お金がなくても誰も困らない村で暮らしたい。

今日も資本主義の化け物が、小さな市井の夢とこおろぎの唄を飲み込んで、肥え太っていく。
ぼくはそれを指をくわえて見ている。そして、絵を描く。