吉野剛広のお絵かき手帖
20240704
「名前を持つものが失われたときは、それが失われたということを覚えていることはできる。けれど、一度も言語によって言い当てられたことのない「なにか」が失われたときは、それは最初からなかったことにされるほかない。そういうふうに失われた「なにか」は、この世で、あるいは自分の人生で、どのくらいあって、どのようなものなのか、永遠にわからないのかなあ、そういうものを絵に描けたらいいなあ」と物思いにふけるたぬき。10日からの八ヶ岳高原ロッジの個展に出演予定です。